元亨利貞とコロナウイルス

コロナウイルスの影響で、フリーマーケットに占いを出店しようとしていた計画が止まってしまいました。
まあ、収束したらぼちぼち始めようかと思っています。

学生時代から手相と易(筮竹)をやっていて、手相は相当な数の人を観ています。易は主に自分自身を占っていましたが
機会があれば始めようと思っていました。

易は、古代中国の殷が滅んでから、周の時代に始まりました。殷では亀甲を焼いて、その裂け目で占っていましたが、周では植物の茎 蓍(メドギ)が使われ、それが後に竹で代用されるようになったということです。

元亨利貞については、易経の一番目の卦の乾の卦辞に「乾、元亨利貞」とあります。

この意味は「乾は元(おおい)に亨(とお)りて貞(ただし)きに利(よろ)し」

乾は六爻皆陽、純陽の卦。天のはたらきの健(すこ)やかで息(や)むことのないのに象(かた)どる。
形体をもっていれば天であり、そのはたらきが乾=健である。占ってこの卦を得た者は、その望みが、大いに通るであろう、よろしく貞正を保つべきである。(易経 岩波文庫より)

また、文言伝にはこれを乾(天)の四徳と解して、「元は善の長なり。亨は嘉の会なり。利は義の和なり。貞は事の幹なり」としている。(易経)

元亨利貞は文鮮明師が下記のように語っています。

>「元亨利貞(ゲンコウリテイ)は天道之常であり、仁義礼智は人性之綱である」という言葉があります。「仁義礼智」を重要視したのです。「元亨利貞」は、自然の変わりなく循環する春夏秋冬の宇宙軌道についての説明です。しかし、人格的な神様が分かりませんでした。自然世界の陰陽の道理は解きましたが、愛や血統や完成ということが分かりませんでした。神様は東西南北の均衡をとった主体と対象、性相と形状の中和的存在だということが分からなかったというのです。 ( 天聖経第一篇: 神様 第一章: 神様の存在と属性 第四節: 神様の属性 22 )

>息子、娘の特権とは何でしょうか。父と母と息子、娘では、誰が一番偉いですか。もちろん父が偉いでしょう。母と息子を見れば、どちらが偉いでしょうか。このような問題が、今後家庭教育において世界史的な問題となるでしょう。東洋の法では、父と息子が国家を論じ、天地の機密を論議するようになる時は、母は出ていかなければなりません。「出ていなさい」と言えば、どれほど気分が悪いでしょうか。東洋思想ではそのようになっています。「出ていなさい」と言って息子と……。
 そのような時、なぜ母がデモをしませんか。なぜでしょうか。母は畑です。父は種であり、種に連結したものは、母ではなく父だというのです。ですから、種同士で会って話し合おうという時に、畑がそこに入っていいのですか。天地の道理がそのようになっているので、東洋思想から見るとき、「出ていなさい」というのが元亨利貞(注:事物の根本原理)なのです。(『文鮮明先生御言選集』一七七-三二四、一九八八・五・二二)

「元亨利貞は天道の常、仁義禮智は人性の綱」は「小學題辭」からの引用です。「小學題辭」は寺子屋等でよく学ばれるもので、文師も幼い時にこの内容に触れたのではないかと思われます。

今、コロナウイルスが感染拡大しようとしている時です。易で言えば、陰の気が増長している時期と言えます。しかし天のはたらきの健(すこ)やかで息(や)むことのない、自然の変わりなく循環する春夏秋冬の宇宙軌道は、徐々に陽の気を増長させるので、人類は智慧を結集して被害を最小限に抑えて、来るべき「春」の時代に備えていくべきと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です