2023年初釣り ブリ、マハタ

由良 孝洋丸

最近、仕事が忙しく、釣りに出かける余裕もありませんでしたが、1月は、少し余裕ができるという予想のもとに、知人が由良の孝洋丸をチャーターするということで、12月に1月21日の参加予約をお願いしました。(釣り乗船は五人でした。)

大阪から来ている人がいるということで、出船は9時、終了は午後4時でした。

のませ釣りということで、レンタルロッドと電動リールを借りて、仕掛けは市販のものを持参しました。買ったものには一本針で孫バリが付いていなかったので、5cmの8号ハリスと10号ヒラマサ、ブリ用の針を孫針として追加して結びました。

由良の近海では余り釣れていないとのことで、徳島の近くまで行くことになり、結構荒れた海を二時間ぐらい走って釣り始めましたが、なかなか全員アタリがなく、午後まで仕掛けを下ろしては上げて移動を繰り返していました。今日はダメかと思いかけた時、アタリがあり、41cm、920gのマハタが釣れました。

マハタは孫バリのみに掛かっていたので、付けて正解でした。

終了近くに誘いあげていって、底まで落とした時、強い当たりがあり83cmのブリが釣れました。

他の同船者は釣れていなかったのでラッキーだったと思います。

船長の話で誘いのリアクションで結構食ってくるという話だったので、意識してやったのが良かったかもしれません。

回想(子供時代の釣り)

子供時代に使っていたタックル

私が生れた時には、既に祖父は亡くなっていましたが、父親と祖父もよく釣りに行っていたようです。朝鮮で釣りをしていた時、潮が満ちてきて帰れなくなったという話を聞いたりしていました。

それで家には、竹製のつなぎ竿の束がありました。それぞれの竹の長さが一間(1.8m)です。なにしろたくさんあったので、どれとどれが継目があうか前日に合わせて、二本か三本を紐で括って自転車に付けて持っていきます。大きな川では四本ぐらい繋いでいたと思います。

穂先になる竹には先に編んだ糸が付いており、道糸のナイロンを八の字状に結んで、簡単に取り外しが出来るようになっていました。道糸にゴム管で棒ウキか玉ウキを付け、ハリス付きの針とかみつぶし錘か、板錘を取り付けました。

あとは畑の近くの堆肥のあるような場所に行って、ミミズを掘って餌にして持って行きました。針に餌を付けてウキ下を底近くにセットししばらく待っていると、浮きがポコッと沈みます。そこで竿を立てると小気味よい引きが伝わってきます。
これが私の釣りの原点と思っています。

小学校低学年の頃には、補助輪付きの自転車の補助輪を切ってもらって走り回っていましたから、父親に付いて釣りに行っていたと思います。仙台の苦竹に陸上自衛隊の駐屯地があり、引っ越しして自衛隊官舎に入る前は、その近くに住んでいましたが、その付近から、福田町付近の七北田川まで自転車を漕いで釣りに行っていました。1960年代は道路は非舗装が多く、車もそんなに通っていなかったと思います。

 小学校高学年で、名取に家を建てて引っ越しました。友人と近くの小川や池で真鮒を釣っていましたが、中学校の頃にグラスファイバー製の竿が発売されたと思います。それで竿とリール付きの簡単な投げ釣りセットを買って、友人と閖上(名取川河口)にカレイを釣りに行きました。その時は釣れませんでしたが、隣の大人が長い投げ竿で遠くまで飛ばして、一投ごとにカレイを釣る様子に驚いたものでした。カーボンロッドが安価になり、手に入るようになったのは大人になってからです。

そういうわけで最近は、6メートルほどの柔らかいリール付きの長竿に、極小のウキを付けて細い仕掛けでウキ釣りをすることが多いです。

今年の冬の間は釣りをお休みしていましたが、暖かくなったのでまたそろそろ始めようかと思っています。

旧正月に、和歌浦で鯛を釣るの巻(フカセ釣り)

国語辞典、大辞林によれば
ふかせ づり 【ふかせ釣(り)】とは、
錘(おもり)をつけずに、または小さな錘を用いて、餌(えさ)の昆虫などが自然の状態で水面や水中にあるように見せて釣る方法。ふかし釣り。とあります。

釣りにも色々な釣り方がありますが、水温が下がってきたこの時期に有利な釣法で、グレ(メジナ)、チヌ(クロダイ)などの釣りのシーズンでもあります。

水温が高いと、小魚が多く、あっという間に餌を取られて釣りにならなかったりすることも多いです。

磯や堤防でのフカセ釣りは、浮きと針をつなぐ糸(ハリス)に、極く小さな錘を付けるだけのシンプルな仕掛けです。

この釣りでは、撒き餌が重要です。特に水温が低下しているこの時期は魚の活性が低いので、まずは撒き餌で魚を集めないと釣りになりません。

撒き餌と針に付ける餌には主にオキアミを使います。オキアミだけだと近くまでしか飛ばないので、集魚剤の粉末に海水を混ぜたものを入れて、まとまってポイントに杓を使って投げ入れます。

寄ってきた魚がどの辺にいるかイメージして、そこに付けエサがあるようにしないと釣れません。

ポイントの遠近、水深と上層、中層、下層、潮の干満、潮流の流れの強さ、潮の満ち引き、太陽の光の量や潮の濁りを読んで釣るので面白い釣法です。

釣る前に撒き餌をまいて海中の様子を探ります。潮の流れの方向や、撒き餌につられて浮いてくる魚を観察します。

魚が浮いていると判断すれば、上層狙いで浮きから針までを短くして釣ります。底付近にいるとされるクロダイでも上層の方で釣れることがあります。

釣り始めたら餌が取られるか取られないか、どんな魚が寄っているかを判断します。

大体は、釣り始めてすぐ餌が無くなるパターンです。フグが浮きに反応がないまま、餌だけを取っていきます。撒き餌が効いて大きな魚が寄ってくると、フグや小魚を散らすので、餌が残るようになります。そうなるとチャンスタイムです。

(実釣1/25(土)、和歌浦堤防)

土日が休みなので、土曜日か日曜日に行くようにしています。この時期、朝は寒いのでいつもほぼ昼を過ぎて、午後にゆっくり行くことが多いです。

[前の週はマリーナシティー大波止で撒き餌をまくと、すぐに体長50cm以上の大きなシマフグが寄ってきて上層で乱舞する状態。他に何か釣れるかとやってみましたが釣れたのはこれだけでした。ハリス0.8号で切られたので、ハリス3号で釣りましたがすごい引きでした。(すぐにリリース)]

シマフグ

当日は、午後和歌浦に着いたら爆風。風裏にあたるテトラ側に数人。慣れているので、養殖イカダがある側で釣り開始。すぐに手のひらのサイズのグレ、しばらくして大きなボラが釣れました。

そのあと強い引きがあり、やり取りの後上がってきたのは赤い鯛でした。30cm弱のサイズでしたが、体高があり、同等のサイズのグレ(メジナ)と同じぐらいの引きはあったと思います。(2020旧正月(春節)にこれはめでタイ)

以前に、和歌浦の新波止の方で紀州釣りで40cmぐらいのが上がったのを見たことがありますが、堤防でこのサイズを釣ったのは初めてです。

春節といえば、巷ではコロナウィルスとかで騒がれていますが、早く収束してほしいものです。