旧正月に、和歌浦で鯛を釣るの巻(フカセ釣り)

国語辞典、大辞林によれば
ふかせ づり 【ふかせ釣(り)】とは、
錘(おもり)をつけずに、または小さな錘を用いて、餌(えさ)の昆虫などが自然の状態で水面や水中にあるように見せて釣る方法。ふかし釣り。とあります。

釣りにも色々な釣り方がありますが、水温が下がってきたこの時期に有利な釣法で、グレ(メジナ)、チヌ(クロダイ)などの釣りのシーズンでもあります。

水温が高いと、小魚が多く、あっという間に餌を取られて釣りにならなかったりすることも多いです。

磯や堤防でのフカセ釣りは、浮きと針をつなぐ糸(ハリス)に、極く小さな錘を付けるだけのシンプルな仕掛けです。

この釣りでは、撒き餌が重要です。特に水温が低下しているこの時期は魚の活性が低いので、まずは撒き餌で魚を集めないと釣りになりません。

撒き餌と針に付ける餌には主にオキアミを使います。オキアミだけだと近くまでしか飛ばないので、集魚剤の粉末に海水を混ぜたものを入れて、まとまってポイントに杓を使って投げ入れます。

寄ってきた魚がどの辺にいるかイメージして、そこに付けエサがあるようにしないと釣れません。

ポイントの遠近、水深と上層、中層、下層、潮の干満、潮流の流れの強さ、潮の満ち引き、太陽の光の量や潮の濁りを読んで釣るので面白い釣法です。

釣る前に撒き餌をまいて海中の様子を探ります。潮の流れの方向や、撒き餌につられて浮いてくる魚を観察します。

魚が浮いていると判断すれば、上層狙いで浮きから針までを短くして釣ります。底付近にいるとされるクロダイでも上層の方で釣れることがあります。

釣り始めたら餌が取られるか取られないか、どんな魚が寄っているかを判断します。

大体は、釣り始めてすぐ餌が無くなるパターンです。フグが浮きに反応がないまま、餌だけを取っていきます。撒き餌が効いて大きな魚が寄ってくると、フグや小魚を散らすので、餌が残るようになります。そうなるとチャンスタイムです。

(実釣1/25(土)、和歌浦堤防)

土日が休みなので、土曜日か日曜日に行くようにしています。この時期、朝は寒いのでいつもほぼ昼を過ぎて、午後にゆっくり行くことが多いです。

[前の週はマリーナシティー大波止で撒き餌をまくと、すぐに体長50cm以上の大きなシマフグが寄ってきて上層で乱舞する状態。他に何か釣れるかとやってみましたが釣れたのはこれだけでした。ハリス0.8号で切られたので、ハリス3号で釣りましたがすごい引きでした。(すぐにリリース)]

シマフグ

当日は、午後和歌浦に着いたら爆風。風裏にあたるテトラ側に数人。慣れているので、養殖イカダがある側で釣り開始。すぐに手のひらのサイズのグレ、しばらくして大きなボラが釣れました。

そのあと強い引きがあり、やり取りの後上がってきたのは赤い鯛でした。30cm弱のサイズでしたが、体高があり、同等のサイズのグレ(メジナ)と同じぐらいの引きはあったと思います。(2020旧正月(春節)にこれはめでタイ)

以前に、和歌浦の新波止の方で紀州釣りで40cmぐらいのが上がったのを見たことがありますが、堤防でこのサイズを釣ったのは初めてです。

春節といえば、巷ではコロナウィルスとかで騒がれていますが、早く収束してほしいものです。