元亨利貞その二 フビライは元の国号を元亨利貞から取っていた。

NHKBSプレミアムの世界史ドリームマッチ 最強キンク決定戦「最強を決める王は誰だ」という番組を見ていたら、フビライは宗教や、人種にかかわらず有能な人材を取り立てて登用し、征服した地域も、変わらずにその者たちに治めさせるなど、人心をつかむことを優先して政治を行っていたとのことでした。

最近テレビは、ハードディスクに録画したものを1.2~1.5倍速で見ています。日曜日の牧会者の説教も、録画で見る時は、二倍速ぐらいがちょうど良い場合があります。(結構間があったりするので) (^-^) v

番組によると、

易経の「乾」の箇所で、

    ↓  ↓
彖曰、大哉乾元、萬物資始。乃統天。雲行雨施、品物流形。大明終始、六位時成。時乗六龍、以御天。乾道変化、各正性命、保合大和、乃利貞。首出庶物、萬國咸寧。

彖に曰く、大いなるかな乾(けん)元(げん)、萬(ばん)物(ぶつ)資(と)りて始(はじ)む。乃(すなわ)ち天を統(す)ぶ。雲行き雨施(ほどこ)して、品(ひん)物(ぶつ)形を流(し)く。大いに終始を明らかにし、六(りく)位(い)時に成る。時に六(りく)龍(りゅう)に乗じ、以(もっ)て天を御(ぎょ)す。乾(けん)道(どう)変化して、各(おの)々(おの)性(せい)命(めい)を正しくし、大(だい)和(わ)を保(ほう)合(ごう)するは、乃(すなわ)ち利(り)貞(てい)なり。庶(しょ)物(ぶつ)に首(しゅ)出(しゅつ)して、萬(ばん)國(こく)咸(ことごと)く寧(やす)し。

フビライは易経の 彖伝 (これは孔子の解釈と言われています。)
その中の大哉乾元の中の漢字の「大」と「元」を取って「大元」としたということです。

辞書による 「元亨利貞」 の解説も載せておきます。即ち下記の「 聖人が天の自然の功をさして、元亨利貞と名付たる也 」というのがわかりやすいかと思います。

精選版 日本国語大辞典「元亨利貞」の解説
① 易経で乾(けん)の卦(か)を説明することば。「元」を大、「亨」を通の意にとり、「元(おお)いに亨(とお)る、貞(ただ)しきに利あり」とよむのが通例。
② 乾(天)の四徳。「元」は万物の始め、最高の善、「亨」は万物を生育し通達させる働き、「利」は万物の生育を遂げさせ、各々そのよろしきを得させる働き、「貞」は万物の生育を成就充足させる働き。四徳は、春夏秋冬、仁義礼智などに配当される。四巻でなる書籍の巻次にも用いる。
※応永本論語抄(1420)公冶長第五「聖人が天の自然の功をさして、元亨利貞と名付たる也」 〔易経‐乾卦〕

デジタル大辞泉「元亨利貞」の解説
易経で乾けんの卦けを説明する語。「元」を万物の始、善の長、「亨」を万物の長、「利」を万物の生育、「貞」を万物の成就と解し、天の四徳として春夏秋冬、仁礼義智に配する。

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